2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

キングコング西野公論 312

663 :LINEBLOG(1/2):2017/01/14(土) 14:10:42.15 ID:Lt9+Xg4P0.net
http://lineblog.me/nishino/archives/9255103.html

クラウドファンディングが生んだもの
2017/1/14 10:14

最近、よく耳にするようになった『クラウドファンディング』
映画『この世界の片隅に』の制作費がクラウドファンディングで集められたり、
SMAPさんに「ありがとう」を伝える為に立ち上がったファンの方々が、
クラウドファンディングで集めたお金で新聞の広告枠を購入したり…
クラウドファンディングは徐々に市民権を得てきたように感じております。

ちょうど4年前、ニューヨークでの個展開催費用を集める為に僕がはじめてクラウドファンディングをした時は、
「乞食行為だ!」
「ファンから金を巻き上げて、自分の活動に使っている!」と散々。

「『ファンから金を巻き上げて、自分の活動をしている』というのであれば、ライブもそうじゃないですか。
チケットという紙切れを売って、その売り上げをライブの制作費にまわしているんですよ。
ライブや結婚式、神社の寄進…あれら全てはクラウドファンディングです」と説明するも、
『何か、いかがわしいことをやっているに違いない!』と思い込んでいる人の目には届きませんでした。

当時、芸人仲間からも同じような声が上がって、
「もったいないなぁ。自分の活動の選択肢にすればいあのになぁ」
と思ったことを昨日のように覚えています。
皆で面白がってイジってしまった手前、芸人がクラウドファンディングをするのは、まだまだ先だと思います。

新しいモノを咀嚼する前にイジる行為は大変危険で、そのモノが市民権を得た時に、
「昔、批判してしまった手前、今さら…」が発生して、取り返しのつかない遅れを生むことがあります。
若い世代や、新しいテクノロジー、自分が理解できないモノなどは、肯定から入ることをオススメします。

さて、このクラウドファンディング。
このクラウドファンディングという選択肢があることによって、具体的に何が変わったか?
変わったモノは山ほどあるのですが、その一つに『中間が必要なくなった』ということが挙げられると思います。
商品のアイデアがあって、その商品が欲しい人がいても、これまでなら上司の許可が必要でした。
制作費用を会社が負担するので、会社としても売れる見込みがあるモノにしか『GO』を出すことができません。
では、その《売れる見込み》という得体の知れないデータは、どこから出したかというと、過去に売れた商品の一覧表から。
この仕組みでは、当然、完全に新しいモノを作り出すことはできません。

具体的例を、自分の体験談でお話します。
「『えんとつ町のプペル』を分業制で作る!」と表明した時、出版社の反応は良くありませんでした。
良くないどころか、全然ノリ気ではありませんでした。
これまでの絵本が、そこそこ売れていたし、その作風が僕の個性として回り出していたからです。
「まぁ、出版社が乗らないなら、自費出版で出すか、自分で出版社を作って、そこから出そうかな…」
そんなことまで考えたほどです。

(続く)

総レス数 809
516 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver.24052200