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キングコング西野公論 307

1 :通行人さん@無名タレント:2016/09/30(金) 13:09:45.26 ID:bz1+uIac0.net
前スレ:キングコング西野公論 306
http://potato.2ch.net/test/read.cgi/geino/1474166614/

517 :Facebook:2016/10/10(月) 09:37:14.04 ID:YvZnnVzp0.net
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=863247473809718&id=100003734203517

青森・弘前に到着してからというもの、鼻水とクシャミが止まらず、死にかけております。
花粉なのか?
今日はアイデアソン。
地元の方々と一緒に、青森・弘前を盛り上げるアイデアをひたすら出し合うというハードなイベント。
いろんな仕事があるんですね。
どうか室内でありますように。花粉コワイ。
 
さて。
デビューから16年。
今でも毎月、最低30ステージは漫才をしております。多いときは50ステージという月も。
お客さんの反応を見て、
その時の流行り廃りを知り、
ウケた部分を膨らまして、
スベった部分を書き直して、
また、お客さんの反応を見る。
漫才師は漫才をしながら、同時に『マーケティング』もしていて、今日も、お客さんのニーズに応えている。
人が笑っている顔を見たり、人の笑い声を聴いたりすると、こっちまで嬉しくなるので、このマーケティング作業は嫌いじゃない。
しかし、一方で
「マーケティングなんてしてたまるか!」
「ニーズに応えてたまるか!」
という自分もいる。
他人に合わせにいかず、流行りなんぞ無視。
とにかくブッちぎりたい自分がいる。

僕はいろんな仕事をしているけれど、「他人の好みなんぞ無視!」が一番色濃く出ているのが『絵本』だと思う。
世間が求めているものなんてどうだっていい。
「自分はこれが好き!」を徹底的に表現する。
「マーケティングなんてしてたまるか」
「ニーズに合わせたものなんて作ってたまるか」
僕の絵本は、その調子で作っているから、
基本的にはマーケティング至上主義の人達には企画が通らないんだけれど、
「自分は少数派ではあるけれど、特別ではない」
という意識はあって、
だから、企画段階を可視化できて、
「おもろい・おもんない」
の判断を会社をスッ飛ばして、世間の皆様にしていただいて、
「ほら。これでも、これぐらい支持してくれる人がいるんですよ」
という説得材料を作ることができるクラウドファンディングとは相性が良かった。

「『えんとつ町のプペル』は超分業制で作る!」
と宣言したとき、ファンの方もそうだし、これまで二人三脚でやってきた幻冬舎の館野さんと袖山さんも、あまり前向きではなかった。
反対はしないまでも、「個性が消えちゃうんじゃないの?」と心配された。
その心配に対して、猛反対する私(@呑み屋)
「分業制で個性が消える」という考えは間違いで、これまで頭の中にはあったけれど、
自分の手の能力が追いついていないばかりに表現できなかったことが表現できるようになるわけで、『個性』は、より色濃く出る。
僕の頭の中にある景色が純度100%の個性で、
それを自分一人で表現した方が色濃く出るのであれば一人でやるし、
梶原と二人で表現した方が色濃く出るのであれば梶原と二人でやるし、
100人のプロフェッショナルと表現した方が色濃く出るのであれば100人でやる。

(続く)

518 :Facebook:2016/10/10(月) 09:40:57.90 ID:YvZnnVzp0.net
>>517続き)

「ハードに合わせてソフトを作るんじゃなくて、ソフトに合わせてハードを作った方が純粋じゃね?」
こんなことを口でいくら説明したって、僕が頭の中で描いている景色を寸分違わず想像してもらうことは不可能なので(だいたい酔っ払ってるし)、
口説き落とすには、とりあえず一枚描いて、見せるしかない。
その時、日本中に散らばっている《圧倒的に少数派だけれど、僕と同じ景色が見えている人》にアプローチし、
その声を集めることができる装置として、クラウドファンディングが機能した。
クラウドファンディングはありがたいことに、
「それ、面白いね」の数しか計上されない。
「そんなの無理だよ」「全然つまんねーよ」という人が、10人いようが、100人いようが、10億人いようが《ゼロ》だ。
ならば、分母を大きくすればいいだけなので、「俺はこれを面白いと思ってます!」を、より大きな声で叫べばいい。
そこで世間との摩擦が生まれようが関係ない。
反対派の数や、「賛成・反対」の比率は計上されないから。

結果、3000人以上の方に支持していただき、
1000万円以上を集めて、『えんとつ町のプペル』は制作をスタート。
そこで絵を一枚描いたら、ファンの方も、館野さんも袖山さんも、
「ああ、こういうことね」と納得してくださった。
「誰も見たことがないものって何だろな?」と考えた時に、圧倒的な赤字が見込める企画は、会議の段階で落っこちているから、
赤字前提で企画を考えていくのも面白いと思ったし、クラウドファンディングのおかげで、そんな企画でも突破できるようになった。
今度の個展『えんとつ町のプペル展』も本来、圧倒的な赤字が見込める企画だ。
でも、だから面白い。
そんなもの、誰も見たことがないから、やりたくなる。
人生の大切な時間を、わざわざ前例があるものに使うのももったいないので、時々、世間の皆様の声を無視して、前例を作っちゃう。
以下、『えんとつ町のプペル』に登場する父親の台詞です。


他の誰も見ていなくてもいい。
黒い煙のその先に、
お前が光を見たのなら、
行動しろ。思いしれ。
そして、常識に屈するな。
お前がその目で見たものが真実だ。
あの日、あの時、あの光を見た自分を信じろ。
信じぬくんだ。たとえ一人になっても。

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