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キングコング西野公論 305
- 651 :仕事旅行社インタビュー(後) 4:2016/09/15(木) 09:25:06.69 ID:mqQiuZt50.net
- (>>650続き)
――笑う人が多いほうが世の中が元気な感じがしますね。
最近、街中などで笑ってる人を見かけることが以前より減ってるような気もしてたんですが。
西野:どうなんでしょう? 日本人があんまり笑わないとは思わないですけどね。僕自身はね、
ほかの芸人さんが出てる単独ライブ見てゲラゲラ笑って、超おもしれえなんて思うんですけど。
ただ、さっき言ったバンクシーみたいなアプローチで作ってる人はあまりいないし、そういうことへの理解も少ない気はしますね。
なんか10年くらい前で止まったまま、ずっときてる感じがある。
未だにクラスの後ろでツッコんでるヤツがいけてるみたいな空気がありますけど、もうそんな時代はとっくに終わっていて。
僕は芸人が一番好きですから、全部が全部古いなんて決して思わないですけど。でももっと、ボケたほうがいいですね。
特に情報を発信する人は。なぜならもう国民がちゃんとツッコんでくれますから(笑)。
いずれにせよ、もっと選択肢があったほうがいいんですよ。お仕事でも。
たとえば僕も「みんなひな壇に出てるんだからお前もひな壇出た方がいいよ」ってすごく言われて。
で、わかるんですよ、それ。すごく気持ちはわかるんですけど、僕はひな壇では勝てないんですよね。
だから、ひな壇に出る芸人さんがいていいし、それと別の活動をする芸人さんだっていていい。
グルメ番組に出る人出ない人、もう「全部ありじゃん!」にしていかないと前に進んでいかない感じがして。
■プロに勝てる方法を考えてから試合を始めた
――それと同時に、仕事は持続できることや実力があることもやっぱり大事で、たとえば西野さん、
描く絵がやっぱり独特の力ありますよね。絵本1冊作るのに何年もかけてると聞いたんですが。
西野:25歳のときに一回テレビの仕事やめようと思って、「どうしようかな?」と考えていたら、タモリさんに呼び出されて、
「お前、絵を描け」と言ってくださったのがきっかけなんですけどね。
ただ、僕、絵なんて勉強したことないんです。得意でもなんでもなくて。でも「お前の性格だったら絵描けるから」と言われて。
で、そのときひとつ決めたのが、「他流試合はしない」ってこと。最低ラインとして、「あいつ芸人で絵本描いてるけどプロに勝ってるよな」
って言われるレベルまで持っていかないといけないと思って、「この方法ならプロにも勝てる」やり方が見えてから試合を始めようと。
「芸人のくせに」とか「芸人だから出せたんでしょ?」なんて言わせたくなくて、そこはつぶしときたかったんですよ。
でも、「どこなら勝てるかな?」って考えると、画力は負けてるし、出版のノウハウ、コネやツテもないし、
プロの人に負けてるところだらけだったんですけど、ひとつだけ、「絵を描くことにかける時間だったらプロに勝てるな」
って思ったんですよ。絵本を生業にしてるわけではないので、極端な話、1冊に10年かかったっていいわけです。
――それであんなに細かく描きこんでいくスタイルなんですね。そうやって時間をかければかけるほど、ほかにないものになっていきそう。
西野:僕、文章のほうが好きだから、絵だけには興味がなかったんですけどね。
でも、テレビをめっちゃ頑張って、次は海外に行けるようなことをしたいと思ったときに、言語だけだとヤバいと思って。
絵本だったら抱き合わせで行けるから、やっちゃえと。
(続く)
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