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キングコング西野公論 305
- 650 :仕事旅行社インタビュー(後) 3:2016/09/15(木) 09:18:15.65 ID:mqQiuZt50.net
- (>>648続き)
――ツッコミはもう古い? それは面白い。もうちょっと詳しく教えていただくと。
西野:たとえば、バンクシーっているじゃないですか。イギリスのストリートアーチスト。
あれなんて完全にボケアプローチだと思うんですよね。現代アートに対する。
現代アートって、よくわからないじゃないですか。筆で「一」みたいなの描いてるだけで100万円とか言われて、「えっ!?」ってなりますよね。
それに対して「よくわかんねえよ。なんでこれ100万もするんだよ?」なんてツッコむことは簡単で、だれでもできるんだけど、
それってダサくないですか? なんでわざわざ大人が、脳みそ使ってそんなことやるんだっていう。
でも、バンクシーは違うんですよ。その辺に落ちてる石に落書きして大英博物館に勝手に展示して、
そのまま2〜3日気づかれなかったんですよね。警備員の人は普通にそれを守っているし、お客さんもそれを見て
「ほうほう」みたいな感じになっている。
バンクシーがその状態から作ることによって、「実はアートなんてだれもわかってないでしょ?」ってことが見えてくるんですよ。
言うならば、全体を俯瞰しながらボケアプローチでツッコめてもいる。
――つまり「ツッコみ」そのものが古いというより、条件反射的なツッコみはダサいということかもしれませんね。
なぜならそういうのは笑えないから。
初代エンブレムに関して、僕は佐野研二郎さんから直接アイデアからデザインのプロセスまで聞いていたので、
パクリではないということはほぼ確信が持ててたんですが、結局あの流れの中で大炎上になってしまい、
このままではシャレにもならんなということで、「この状況をだれか『笑い』に変えないかな?」と思ってましたから。
それであの「負けエンブレム展」というのは興味深く見てたんですよね。
西野:全部出揃った後に「やっぱ佐野さんのほうがよかった」っていうのもひどい話ですよね。お前らあんだけ批判しといて、みたいな。
でも、僕もマジで思ったんですよ。「最初のエンブレムって、結構いいじゃん」って。「負けエンブレム」を主催して、
僕が見たのはせいぜい500案くらいですけど、あれが中に入ってたらひいき目抜きに「これいいね」ってことで選んだかもしれないと。
やってみて気づいたのは、エンブレムを募集すると9割くらい日の丸か、富士山、桜で、選ぶほうも食傷気味になっちゃうんです。
でもみんな審査してないから、そもそもどういうものが集まった上で選ばれているか知らないんですよ。
なので「見える化」は大事だと思いますね。結局、「負けエンブレム」は審査をした僕がしんどかったから、
「オレが優勝でいいわ」みたいなことにして(笑)。まあ八百長ですけど。そこも含めてシャレにしてやれみたいな。
――「@友だちを大事にすること」、「A理屈と理不尽の両輪で前に進むこと」、「Bボケアプローチを大事にして炎上を恐れないこと」(笑)。
お話をまとめると、だいたいこのあたりがプロフェッショナル・西野亮廣「仕事の流儀」かな? と思えたんですが、
ほかにも何かありますか。
西野:うーん、あとは「よく笑う」ですかね。よく笑うとまず単純に話しかけられる回数が増えると思うんです。相槌も打ったり、
話す回数も増えておしゃべりがうまくなる。ようは「笑わない人」よりも「よく笑う人」のほうが、打席に立ちやすい気がして。
打席に立つ回数が増えれば、腕も上がりますよね。
(続く)
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