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キングコング西野公論 300
- 857 :通行人さん@無名タレント:2016/07/01(金) 22:11:55.50 ID:8bYeUjpK0.net
- http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160701-00028941-jprime-ent
「テレビの仕事をやめる」と宣言してから4年――。漫才師、絵本作家、イベンター、校長、村長など
肩書を自由に飛び越え、上場企業の顧問にも就任しちゃった西野さん。
どうやって“好きな仕事だけが舞い込む働き方”を手に入れたのか。その秘密を綴った異色のビジネス書
『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』の一部を、8月12日の発売に先駆けて特別掲載していきます。(毎週金曜更新)
・
箱根駅伝のランナーの皆さんは、時速20キロで走っているらしい。
時速20キロというのは50メートルを9秒。そのペースで、ずーっと、だ。超人すぎるぜ。
しかし、箱根駅伝のテレビ中継で語られるのは、どこの大学が勝っているのか、またはタスキが途絶えた
途絶えないウンヌンカンヌンで、ランナーの超人的なスピードが語られることは、あまりない。
ときどき、「区間記録が出ました!」とアナウンサーが叫んでいるが、あくまで数字上での話で、画面から、
そのスピードは伝わってこない。どうして、あのスピードが画面から伝わってこないのだろうか?
スピードが伝わったほうが絶対にイイじゃん。なのに、なんで?
まず、ランナーの表情を撮るために、テレビカメラはランナーの真正面に構えている。そして、ランナーと
同じスピードで後ろに下がるもんだから、どうしてもスピードが伝わりにくい。ときどき、横からのカットが入るので、
その時に流れる後ろの景色で、ようやくスピードが伝わる。
が、ほとんどは正面から。しかたないよね。ランナーの表情が見たいんだもん。
というわけで、カメラ位置を咎めてもしかたない。
ダラダラと長くなりそうなので、結論を言っちゃう。
箱根駅伝のランナーのスピード感を殺し、箱根駅伝自体の面白さを殺している犯人は、カメラとランナーの間にいる白バイのオッサンだ。
最高速度200キロ以上出る白バイからしてみれば、時速20キロなんてヨチヨチ歩きで、白バイのオッサンは常に余裕の表情である。
汗ひとつ流さず、実に涼しそう。いや、むしろ、退屈そうだ。この期に及んで、退屈そうなのだ。
画面から伝わるはずのランナーのスピードを殺していた犯人はコイツ。
白バイのオッサンの表情である。ここを改善すれば、ランナーのスピードが画面から伝わり、箱根駅伝が、
もっと面白くなるに違いない。では、どうすればいいか?
答えは簡単。
白バイのオッサンには、白バイを降りていただき、代わりにママチャリ(お母さん専用自転車)に乗ってもらおうではないか。
自転車といえど、時速20キロで走るのは至難の業だ。しかもそのペースを維持しなければならない。当然、白バイのオッサンあらため、
ママチャリのオッサンは、汗をほとばしらせ、鬼の形相になる。それでいい。それがいい。
「あの鬼の形相で激走しているママチャリのオッサンに、ついていってるってことは、ランナーはとんでもねぇスピードなんじゃね?」という算段だ。
箱根駅伝を、より面白くするカギは「白バイのママチャリ化」だったのだ。
超人を、超人たらしめるには、基準となる凡人の存在が必要不可欠だ。
そんなことを考えながら、YouTubeの動画を漁っていたら、見つけてしまった『チェ・ホンマンVSボブ・サップ』のモンスター対決。
チェ・ホンマンの身長が2メートル118センチ、ボブ・サップの身長が2メートル。“前代未聞、規格外の殴り合い”が、この試合の見所である。
しかし、画面から、そのモンスターすぎるサイズ感がイマイチ伝わってこない。「ていうか、あの二人、本当に大きいの?」と疑いたくなるほど。
その原因は、すぐ近くにあった。
チェ・ホンマンVSボブ・サップ戦のレフェリーの身長が、ボブ・サップぐらいあるのである。
ナンテコッタイ。レフェリーまでモンスターサイズなのだ。
これを、どう改善すればいいかは、説明するまでもないだろう。
こういった“取りこぼし”が、僕らの身の回りには間違いなくまだまだ残っていて、世の中はもっと面白くなる。
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