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キングコング西野公論 300
- 649 :LINEブログ 1/2:2016/06/30(木) 07:29:04.83 ID:YO7SwnME0.net
- キンコン西野が『芸人』という肩書きを捨てた理由
http://lineblog.me/nishino/archives/4587563.html
少し真面目な話をしますね。『肩書き』のこと。
人は、やたら肩書きを欲しがるし、他人に対しても肩書きを付けたがる。
その動機は「恐怖」だと思う。
すでに世の中から存在が認められた名称に自分の身体を当てはめることで、「自分も存在していいのだ」とする。
「お前、何屋さんなの?」という攻撃に対する返しだよね。
同時に自分も他人に対して、「お前、何屋さんなの?」と攻撃をする。
『ハイパーメディアクリエイター』なんて認めない。
咀嚼できない自分の能力不足を認めたくないから、「悪いのはオマエだ。分かりやすく何屋さんか言え!」と、とにかく相手を攻撃する。
数種類の職業を掛け持っている人に対しては、「中途半端なことをするな!結局、何屋さんになりたいんだ?」と答えを一つに絞らせる。
「オマエは何屋さんなんだ?」
みんな、この問いかけに怯えている。
そしてまた、バツの悪いことに、イチローや本田圭佑など、「子供の頃から一つのことを続けてきて、ついに夢を叶えた」という物語が
キャッチーで、美談として語られてしまうから、
職をたくさん掛け持っていたり、コロコロと職を変える人間に対して『中途半端だ!』という烙印を押す。
このサイクルは、とても危険だ。本当に。
たとえば、タクシードライバーであり、ミュージシャンとしても活動している人がいたとする。
その時、周りは言うだろう。
「なんで、タクシードライバーなのに、音楽活動してるの? どっちが本業なの? 中途半端なことをするなよ。どっちかに決めろよ!」
その言い分は、まるで正論で、だから余計に声が大きくなる。
なんなら、同業者も一緒になって言う。
「なんでタクシードライバーが音楽活動をやっとんねん」
しかし、その後、『ロボットタクシー』が普及したら、どうなるだろう?
ほとんどのタクシードライバーさんは職を奪われ、生き残るのは、タクシードライバー以外の活動を掛け持っていた人。
「なんでタクシードライバーが音楽活動をやっとんねん」と攻撃してしまっていた人は、
「なんでタクシードライバーが音楽活動をやっとんねん」と攻撃してしまった手前、
ロボットタクシーの驚異が目前まで迫っても、他の職に手を伸ばすことができない。
「え?あんなこと言ってたオマエが、他のことをやっちゃうの?」と攻撃されるから。
「オマエ、何屋さんなの?」という攻撃で、首が絞まるのは、つまるところ自分自身だ。
僕らが、まず踏まえておかなければならないことは、
『すべての職業には寿命がある』
ということ。
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