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キングコング西野公論 292
- 729 :通行人さん@無名タレント:2016/03/06(日) 11:45:58.80 ID:5atyMcU40.net
- >>728の続き
■僕の苦しさは理解されない
会ってみると、西野さんはとても腰が低くて、実に感じのいい人でした。
とは言え、このまま上っ面の会話で終わらせてしまっては意味がない。ここはもう手加減しないのが礼儀です。
僕はやや強めに彼が語る「野望の真意」を聞いてみました。
「あなたの創作が、あなたの成功のためであるのなら、その作品は何を伝えようとしているのですか?」みたいな、やばい質問です。
なかなかのハードパンチですが、それくらいは大丈夫だと信頼しての質問です。
すると、彼は言いました。
「他の人にはわからないんですよ、僕らやオリラジが味わった苦しみは、気がついたらピークにいたけど、もうこの先はないんや、っていう絶望です」
早くに時代の波に乗り、メインステージで活躍したけれど、その先はなく、番組は打ち切られ、スターになれるはずだった自分は「ひな壇」で、その他大勢の芸人にされてしまう屈辱の話だ。
「それでもいいじゃないか」と言われて「それでいい」と思ってしまうと、さらにその先に未来はなくなってしまう気がする。
しかも、なかなか売れなくて苦労していた時期の長い芸人ならまだしも、頂点を知ってしまった身には、普通の仕事が「転落」に感じるという事だ。
これに関しては、共感してしまう。
僕もデビューが早くて、西野さんが頂点にいた25歳の時には、彼と同じように売れっ子の仲間に入れてもらっていて、同時にそこから「転落する不安」に怯えていたからだ。
「それがわからないんですよ、みんなバカだから」
と、西野氏は言っていたけど、この「みんなバカだ」発言をしてしまう気分もまたよく分かるのだ。
しかもあの見た目で「自分はかっこいい」とか言ったり、「僕はスターになりたいんです」なんて言い方をするから誤解されるんだけど、彼はずっと信じていた「自分」に失望したくないのだと思う。
昔は「自分はすごい人間になる」と思っていたのに、実際年をとってみたら「こんなのが俺なのか?」と、がっかりしたくはない、というわけだ。
そこで、危機を感じた彼は、闇雲に「自分にできること」を始めた、というわけだ。
ここで、何もしない人達を「バカあつかい」するから彼は嫌われるんだけど、この先は崖だとわかっているのに何もしないのは確かに「バカ」なのだ。
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