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キングコング西野公論 272

329 :Facebook(1/2):2015/04/05(日) 13:41:01.45 ID:/ynEEgWm0.net
数年前の独演会地方公演終演後の出来事である。

いつものように楽屋に戻ってきて、「あー、楽しかった。さぁ、打ち上げだ!」と帰り支度を始めようとした時、やけに客席が騒がしい。
気になって舞台に戻ってみると、客席後方に5〜6人ほどの人だかり。

「何事か?」と客席に降りていくと、その真ん中で、50代ぐらいの女性がうずくまっていたのだ。
隣にいた娘さんに話を聞くと、「お母さん、心臓が弱くて」と。
すぐに救急車を呼び、病院へ搬送した。

僕は打ち上げ会場に着いたが、やっぱり先ほどの親子のことが気になって、無事を確認するまで呑む気になれない。
技術さん達には先に打ち上げを始めてもらって、僕は一人、タクシーに乗り込み、病院へ向かった。

病院に着くと、お母さんはすっかり元気になられていて、「たくさん笑ったので、心臓がビックリしちゃって」と話してくださった。
そこで10分ほどクダラナイ話をした。
とにかく無事で良かった。

帰り際。
娘さんが「玄関までお見送りします」と言ってくださり、お言葉に甘えて玄関まで見送っていただいた。
夜の病院の玄関で娘さんと二人。
「母ちゃん、無事で良かったな」と言った直後、ついに緊張の糸が切れたのだろう、娘さんがポロポロと泣き始めた。
恐かったに違いない。
最悪のことも考えたに違いない。
それなのに「独演会スタッフに迷惑はかけまい」と、ずっと気丈に振る舞っていたのだ。
まだ中学生ぐらいの女の子だ。

その姿に胸を打たれ、「おい、お嬢ちゃん。カッコ良かったぞ。これからも母ちゃんを守ってやれよ。これ、お前にやるよ」と、
その日の公演で履いていた衣装の靴を、ポロポロと涙を流す娘さんの前に差し出したら、「大丈夫です」と断られた。

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