発泡スチロールって自然には分解されないらしいからそれで家作ったら永久に住めるんじゃね？

水星虫 ★

発泡スチロールを建築物に活用

＊ソース元にニュース画像あり＊

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3023145191.html?t=1436438561000
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

世界でも珍しい建築に取り組む加賀市の中小企業についてお伝えします。
建物の素材と言えば木材やコンクリートが一般的ですが、加賀市のメーカーは、
これらとは違う「ある素材」を住宅などに活用しました。
世界でも初めてとされる中小企業の挑戦を取材しました。

丸いドーム状の形をした建物は加賀市のモデルルームに建てられています。
中に人が住むことのできる住宅です。
その素材とは・・・。
メーカーの話「実はこの壁そのものが当社が独自に開発しました発泡スチロールを構造体としております」

開発したのは加賀市のメーカー。
従業員３０人の中小企業です。
自由な形に加工できる発泡スチロールの性質に注目し、建築物に活用できないかと考えました。
しかし最初は、コンクリートなどと比べてもろいのではないかと指摘され、
国から、なかなか建設許可がおりませんでした。
そこで会社では、発泡スチロールの強度を高めようと、試行錯誤を続けました。
発砲スチロールは、ポリエチレンが膨張した「気泡」と呼ばれる組織で出来ています。
この気泡が大きいほど強度は弱まります。
そこで会社では、ポリエチレンの膨張を抑え、気泡を小さくすることで、
密度を高めて一定の強度を持たせることに成功しました。
この資材は人が乗っても壊れません。１０トンの重さまで耐えることが出来るといいます。

発砲スチロールのハウス、特徴は強度だけではありません。
溝と溝をはめわせることで、簡単に組み立てることができます。
施工スピードが早く、木材などに比べてコストも低く抑えられます。
こうして、国土交通省から建築基準法に適用すると認められ、建物の素材に活用できるようになりました。
これは世界でも例がないと言います。

このドームハウス、熊本県では、実際に宿泊施設として使われています。
珍しさも相まって観光客の人気を集めています。
宿泊施設側の話「こういった部屋がなかなか珍しいということで、
多くのファミリー層のかたにご注文いただいて、楽しんでいただいております」

このほか、住宅や飲食店などにも活用され、その数は全国で１０００棟に上っています。
さらにこの会社では、発泡スチロールを使った建築物の新たな使い道を模索しています。

この日は、金融機関の担当者と戦略会議を開きました。そこで議論に上ったのは農業分野への進出です。
ビニールハウスの代わりに活用できないかというのです。
銀行の担当者の感触も良く、今後、取引先を紹介してもらうなど、支援を受けることになりました。
メーカーの話「外部からの気候変動に左右されないこととか、耐久性があるとか、いろんな意味で
メリットがあると考えておりますので、新たな農業の芽が生まれるのではないかと思っています」

会社では実用化に向けて先月から発泡スチロールのハウス内で畑を使った栽培を試験的に始めました。
これまでビニールハウスは、台風や大雨などで壊れやすいという課題がありました。
一方、発砲スチロールのハウスは比較的強度が強く、災害でも壊れにくいと言います。
また熱も通しにくいため、温度や湿度を一定に保ちやすくなります。
このため、１年を通して安定的に栽培できると期待されています。

世界でも例のない独自の技術で、地方の中小企業が新たな市場の開拓を進めています。

07月09日　19時03分