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三菱造船、造船技術「ミポリン」外販でファブレス狙う [朝一から閉店までφ★]

1 :朝一から閉店までφ ★:2023/04/24(月) 20:51:30.55 ID:6M1CJPio.net
2023年4月17日 2:00

日経ビジネス電子版

日本の造船各社が「無形資産」を生き残りの帆にしている。引き金は脱炭素。海運業界がアンモニアや液化天然ガス(LNG)など次世代燃料船への舵(かじ)を切るなか、建造より設計やエンジニアリングという「頭脳」の開発に針路を定め、脱炭素の大波を乗り切ろうとする。建造規模では中韓勢に完全に水をあけられた日本勢だが、次元の異なる海図を描き挽回を期す。




三菱重工業グループの三菱造船が2022年から売り歩いているサービスがある。その名も「MiPoLin(ミポリン)」。往年の女性アイドルのニックネームと勘違いしそうになるが、さにあらず。三菱造船の船舶設計技術を外販用のソフトウエアとして切り出したのがミポリンだ。

造船会社や海運会社が寸法や排水量、エンジンの出力などを打ち込むと、三菱造船が持つ設計データベースから候補となる「船型」を自動提案。海運会社は提案された船型をベースに造りたい船をカスタマイズしながら簡単に設計できる。

独自のCFD(流体力学)解析で船の形状を最適化したり、船の推進を左右するエンジン出力やプロペラ性能も瞬時にはじき出したりして設計に織り込むことができるという。

例えば、穀物や鉄鉱石などを運搬する「バルク船」しか手掛けていなかったメーカーがコンテナ船に参入しようとしても、設計ノウハウに乏しい。そこに「エンジニア」であるミポリンを起用すれば、自社リソースがなくとも設計ができるというわけだ。





虎の子の設計ノウハウを外販

造船会社以外にも、「海運会社が新造船を調達するとき、造船会社から提案を受けた船を比較検証するツールとしても利用を見込んでいる」(マリンエンジニアリングセンターの武田信玄次長)。需要が見込めるアジアを中心に売り込んでおり、このほど受注を獲得した。

ミポリンには、海を模した水槽試験場で約30分の1のサイズの模型を使った1200隻分の船型試験データが詰め込まれている。船の種類はタンカーやコンテナ船など13に及ぶ。

波に対する船体の揺れ方やそれをどのように吸収するかなど、「船型」は運航性能に直結する。三菱造船にとってまさに虎の子ともいえる設計技術だ。それを外販するのは、敵に塩を送るようにみえるが、三菱造船にとっては必然の選択だった。

三菱重工は日本の近代造船の発祥の地ともいえる長崎造船所の主力、香焼工場(長崎市)を22年、大島造船所(長崎県西海市)に売却。コンテナ船やLNG船など大部分の商船建造から撤退した。今は下関造船所(山口県下関市)でフェリーや海洋調査船など特殊船のみを手掛けている。

世界の造船業界では中国のシェア(新造船受注量ベース)が21年に45%、韓国が39%と圧倒的に高い。日本は12%で世界3位とはいえ、その背中は遠い。20年前の40%程度から大きく減らしており、三菱造船も規模縮小を余儀なくされた。

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC134NL0T10C23A4000000/

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