【講演会】ＡＩや５Ｇ、ビジネス広げる　法整備も必要【デジタルサミット】

へっぽこ立て子＠エリオット ★

　人工知能（ＡＩ）や次世代通信規格「５Ｇ」などの革新技術について議論する「世界デジタルサミット2018」（日本経済新聞社・総務省主催）が４日、開幕した。「（ＡＩが人類の知能を上回る）シンギュラリティへの挑戦」がテーマで、大量のデータやＡＩを将来の暮らしに生かすためには、利用する側の知識や法整備を拡充すべきだとの指摘も出た。

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あいさつする野田聖子総務相（４日午後、東京・大手町）

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講演するＮＥＣの新野隆社長（４日午後、東京・大手町）

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講演する富士通の田中達也社長（４日午後、東京・大手町）

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講演するＮＴＴドコモの吉沢和弘社長（４日午後、東京・大手町）

　野田聖子総務相はあいさつで「ＡＩについて世界最先端の研究開発を進めており、国際的な場で先導する。ポスト５Ｇを視野に入れた研究などワイヤレスを推進していくほか、ＡＩ、５Ｇの土台となるセキュリティーと合わせて総合的に取り組む」と強調した。

　思考判断の経緯や理由が分かる「ホワイトボックス型ＡＩ」を打ち出したのはＮＥＣの新野隆社長。「経営判断などにおいてはなぜそうなったかを説明することが必要」として、自社のマーケティングやアサヒビールの需要予測などに活用されていることを紹介した。

　富士通の田中達也社長は、「課題はデータを処理するコンピューター側の限界」とし、コンピューターの性能を高めることが必要との認識を示した。同社が５月から商用化した「デジタルアニーラ」は、交通経路の最適化による渋滞解消などにつながると指摘した。

　2020年の商用化を目指す高速通信の５Ｇは、あらゆるモノがネットにつながるＩｏＴの基盤となる。ＮＴＴドコモの吉沢和弘社長は「様々な企業とのビジネスやサービスの協創が鍵を握る」と述べた。ドコモは１月から技術仕様や意見交換の場を提供する「ドコモ５Ｇオープンパートナープログラム」を始めた。1400を超える企業や団体が参加しているといい、ビジネスが広がる可能性を指摘した。

　移動通信の業界団体、英ＧＳＭアソシエーション（ＧＳＭＡ）のマッツ・グランリド事務局長はモバイルが世界経済の成長を促すとした上で、「デジタル時代に見合った規制環境が必要。次世代のネットワークのインフラを容易にする政策、平等な競争環境。適切なプライバシー、データ保護のルールが求められる」と指摘した。

2018/6/4 16:19
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31330700U8A600C1TJ2000/

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