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【語学】英語ができても、別に大したことはない。だけど、できないのはとてもマズイ
- 1 :ノチラ ★:2018/05/16(水) 20:19:18.12 ID:CAP_USER.net
- 英語の必要性をめぐる議論は、一回りも二回りもした感がある。
いわゆる「グローバル人材」の必須の能力として「英語」が取り上げられていたのは、一昔前の話。その頃、英語は確かに「キラキラ」とした、特別のものというイメージがあった。
時代が変わって、今や英語はできて当たり前、空気のようなもの、というふうになってきている。英語ができるからといって別に大したことはないけれども、かといってできないのはとてもマズイ、という感覚になってきている。
先日、面白いことがあった。
ある宇宙開発関係のフォーラム。当日現場に行くまでは、使用言語が何なのか今ひとつはっきりしなかった。外国からのパネリストも複数名参加されていたけれども、聴衆のほとんどは日本人だったので、日本語でやって同時通訳で外国のパネリストに伝える形式なのかなとも思ったのである。
それが、当日MCをされた宇宙飛行士の野口聡一さんが英語で話し始められたので、「ああ、今日は英語なんだ」と思った。それで、私も英語で話すことにした。
興味深かったのが、パネリストの中にiモード開発などで知られる実業家の夏野剛さん、斬新なメディアアートの研究で有名な落合陽一さんがいたことである。
夏野さん、落合さんともに、何度もお目にかかっているし、よく存じあげているのだけれども、これまでお二人が英語で話されているのを聞いたことがなかった。
興味津々だったのだが、結論を言えば、お二人とも英語は普通にできた。夏野さんはセッション全体を仕切っていて、ボキャブラリーも豊富だった。落合さんは伝えたいことがはっきりしていて、聞いていて気持ち良かった。
私は他人の経歴に全く興味を持たないのだけれども、英語がうまいなと思って改めて調べてみて、初めて夏野さんがアメリカの経営大学院を修了されていることを知った。落合さんは国際学会などで場数を踏まれているのだろう。
野口さんの英語は、ジョークも交えた堂々としたものだった。再び国際宇宙ステーションへのミッションが予定されている野口さん。スペースX社や、ボーイング社など、民間の宇宙開発が盛んなところを捉えて、「我々が宇宙に行ったのはエコノミークラスでしたが、民間の参入でビジネスクラスの旅が実現することを祈っています」と言って、会場をわかせていた。
野口さんの場合、宇宙飛行士というお仕事の中で、どうしても英語は使う。さらに、ロシアのソユーズ宇宙船なども大切な要素なので、ロシア語も必須なのだという。
外国語を学ぶときに、その習得自体を目的にするのではなく、仕事をするうえでの自然な流れの中で、自分のものにする。そのような野口さんのお姿はとても素敵に見えた。
野口さんにしろ、夏野さん、落合さんにしろ、英語そのものを取り立てて言うのではなく、むしろ、仕事、人生の流れの中で、さりげなく、自然に身につけている。そのようなあり方が、これからの世界では主流になるのではないか。
英語を前にして構えるのではなく、ごく当たり前に人生を生きていて、その中でいつの間にか身についている。
そんな、自然体の英語習得の時代が来ていると思う。肝心なことは、自分の人生の中に英語を自然に位置づけることなのである。
http://president.jp/articles/-/25029
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