【IT】アマゾンとベストバイ、スマートテレビ販売で提携

ムヒタ ★

【シリコンバレー＝白石武志】米アマゾン・ドット・コムと米家電量販最大手のベストバイは18日、アマゾンの人工知能（ＡＩ）などを搭載したスマートテレビの販売で提携すると発表した。消費者は店頭で操作方法などを確認した上で、ネット上で商品を購入できる。これまでライバル視されてきた両社だが、顧客接点を相互に活用できるとみて手を組むことになった。

提携の対象となるのはアマゾンのテレビ向け映像配信端末「ファイアＴＶ」の機能をあらかじめ組み込んだスマートテレビ。同社の音声認識ＡＩ「アレクサ」に対応し、アマゾンの「プライムビデオ」や、ネットフリックスなど各種の動画配信サービスを視聴できる。製造は東芝などが請け負う。ベストバイはまず夏までに全米の店舗で10モデル以上のスマートテレビの取り扱いを始める。

ベストバイは提携にあわせ、アマゾンが運営するマーケットプレイス（仮想商店街）に初出店することも明らかにした。アマゾンのＡＩなどを搭載したスマートテレビをベストバイの自社ブランド「インシグニア」で数年間にわたって独占的に販売する。

ネット通販が普及した現在でも、テレビなどの大型家電については実店舗で事前に商品を確認する「ショールーミング」と呼ばれる消費行動が残っている。アマゾンはベストバイと組むことでこうしたニーズをくみ取る狙い。今後はＡＩを搭載した冷蔵庫など他の家電にも提携関係が広がる可能性がある。
2018/4/19 2:43
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29564990Z10C18A4000000/