【移民】働かせるが定住はダメ…政府が「技能実習の延長版」創設へと動く狙い

名刺は切らしておりまして

>>190 の続き

一方で日本は。
国際的に見ても、外国人労働者としての単純労働の給与水準は高くない。
しかももともとの労働者の質が高い国だから「いい加減な仕事」「やっつけ仕事」をすることが許されず、単純労働とはいえ細やかな感覚と自主責任感が求められ
それも加味した上での実質賃金（それが可能な労働者クラスとしての賃金水準）は全然高くない。
それに加えて、雇い主（中小企業のオヤジや農園地主）は生活態度とか規律とかウルサイことばかり言う。
そして何といっても最大の障壁になってるのが難しい「日本語」が出来ないと祖国の者とコロニーを作って一緒に暮らすのでなければ一人では全く生活できない国。

日本はもともと人口が少ない国ではないし、先進国の中でも長寿で高齢者も勤勉に働くし、中東みたいに女性が働けない妻を働かせるのは恥という文化も現代はない。
だから主婦も嫁入り前の娘も働く。
それでも人手不足というのは、経済規模が大きく労働市場や需要も大きいから人口構成や景気動向が変化したら直ぐに労働需給に影響が出るのと
事務系仕事や製造業でも大企業の大規模工場などでは機械化ICT化が進み生産性も高いし少ない人数でこなせて一人当たりも高い賃金が払えまた人手不足には陥り難い。

でも建設運輸介護一部の医療飲食小売りそして農林水産業とその周辺産業そして中小零細製造業は、労働そのものが３K４Kだし全自動化が難しい労働集約型だし
賃金をハネ上げてコストとして価格転嫁するのが政策的にできない産業や海外や国内ライバルとの価格競争に晒されてる産業だらけ。
しかも日本は富裕層が湯水のように浪費せず質素倹約の国だし、低価格品でも品質そのものは良いし成熟社会だから粗悪品でも欲しいというニーズがなく売れないから、皆高品質でも低価格になっていく。
もともと日本は「世界で最も成功した社会主義国」と言われ、平均的な購買力はあるから低価格品で高品質なら安定的に多量売れるが高級品というより高価格帯の物はよほど特色ないと売れない。
百貨店の売上げがジリ貧になってるのはその顕れ。

また日本伝統の「家」という概念に裏打ちされた家業を守っていくという習慣は、同じような業務内容の企業や事業主が乱立し、スクラップ＆ビルド創造的破壊の倒産廃業が少ない。
だから安い労働力を入れても赤字スレスレでも事業を続けていくという精神論になり、低賃金労働になりやすい。

すると消費者物価は上昇しないし、高級品やプレミアムなサービスから産み出される高い付加価値やマージンが取れないから賃金も上がらない。
だから日本人は全然集まらない。
そしてそこに外国人労働者を入れて安い賃金でベタベタ働かそうとしてる所に無理がある。