【製品】挽き方が18段階！デロンギ新コーヒーグラインダー

ノチラ ★

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デロンギ「デディカ　コーン式コーヒーグラインダー－（KG521J-M）」（希望小売価格3万円）。9月15日発売

デロンギは2017年9月15日に、最高級コーヒーグラインダー「デディカ　コーン式コーヒーグラインダー－（KG521J-M）」を発売する。最近はコンビニでも挽きたてコーヒーが飲めるようになり、よりおいしいコーヒーを家庭で楽しみたいという人が増加していることからコーヒー関連機器の競争が激化している。今回発売になる最高級ラインの特徴は、コーヒー粒の均一性を重視し、極細挽きから中挽き、粗挽きまでワイドレンジに対応したこと。これは、デロンギ最大幅だという。さっそく試してみることにした。

　KG521J-Mは、業界最大サイズの2.1インチLCDディスプレイを搭載。1～14杯分（フレンチプレスは8杯分）の豆を挽くことができるうえ、1～3段階の豆量を選べる「定量設定」でそのつど豆を量る手間が不要になった。サイズは横155×奥行255×高さ385mmで重さは2.8kg。豆を入れるホッパーの容量は350g、着脱式コンテナ容量は120gとなっている。消費電力は150W。

　最初に豆を入れるホッパーと、挽いた粉が収まるコンテナを本体に取り付ける。次にホッパーに豆を入れて電源ボタンを押し、杯数ダイヤルを回して、コーヒー豆を挽く量を設定する。豆マークボタンを押して「LIGHT（少なめ）」「 NORMAL（普通）」「STRONG（多め）」から選び、粒度目盛を設定して三角マークボタンを押す。

粒度目盛は18段階で、コーヒーの入れ方や好みによって挽き具合を細かく調整できるようになっている。粒度目盛の1～6がエスプレッソ向きの極細挽き、7～12がドリップコーヒー向きの中挽き、13～18までがフレンチプレス向きの粗挽きだ。一番細かい「1」、真ん中の「9」、一番粗い「18」で弾いてみた。なお、粒度の設定は粉を挽いている運転中に行う。

　驚いたのは、エスプレッソ用の「1」で挽いた豆だ。とても細かくなめらかで、粒がそろっている。一方、「18」で挽いた豆はかなり粗い。幅広く調整できることがわかった。

　筆者はいつも手挽きコーヒーミルで挽いているので比較してみると、やはりKG521J-Mで挽いた豆のほうが粒はそろっていた。そこで、粒がそろっている豆とそろっていない豆で入れたコーヒーの違いを確かめるためにテストした。

　油分などさまざまな成分が抽出され、コーヒー本来の味わいを楽しめるフレンチプレスで比較した。フレンチプレスは粗いほうが向いているのでKG521J-Mは「15」にして挽き、手で挽いたほうは粗めに挽いた。

　「15」で挽いた豆で入れたフレンチプレスのコーヒーは、苦み、酸味、香りが際立っていて豆の特徴がよく出ている。フレンチプレスにぴったりの挽き加減だったようで、コクのあるコーヒーを楽しめた。

　一方、手挽きで入れたほうは粒度にバラつきがあり、フレンチプレスのコーヒーには合わない粒度の豆が入ってしまったせいか、味が全体的に薄い。とても同じ豆で入れた豆とは思えないほどで、ぼんやりとした風味になってしまった。念のため、家族にも試してもらったが、「同じ豆なの？」と聞かれるほどで、誰が飲んでも明らかに違う味のようだ。ムラのない粒がそろった粉を使うことで、同じ豆でも豆本来のポテンシャルを最大限に引き出せることを実感した。

　味については文句なしだが、気になったのは操作性だ。18段階の粒度目盛はレバーで調整するが、シルバーの素材に黒い目盛りがとても見にくい。設定した粒度は、液晶画面で表示されず、確認ができないのも残念だ。また、設定する際のボタンがバラバラで操作性はいまひとつ。液晶画面の奥に粒度設定があり、手前にボタンが2つある。さらに本体横には杯数ダイヤルが1つあって、順番や設定方法を覚えるのにしばらく戸惑った。もう少し簡単に使えるように改善してほしい。
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【製品】挽き方が18段階！ デロンギ新コーヒーグラインダー

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