【企業】富士フイルム純利益18％増　17年３月期、株売却益を計上

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http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ12IU3_S7A610C1TI1000/

2017/6/12 20:40

　富士フイルムホールディングスは12日、不適切な会計処理で公表が遅れていた2017年３月期連結決算（米国会計基準）を発表した。純利益は前の期比18％増の1315億円だった。円高の影響などで減収となったが、政策保有株を見直し、株式など有価証券売却益225億円を計上したことで従来予想を195億円上回った。

　売上高は６％減の２兆3221億円、営業利益は１％減の1722億円だった。円高により海外関連の円換算の売上高が目減りしたほか、欧米向けの複合機や医療機器の販売が伸び悩んだ。

　前期決算は監査法人による監査の最中のため、今後数値が変わる可能性があるという。また不適切会計問題に加え、一部事業の売上高計上の基準を見直したことで、16年３月期決算の実績値を修正した。

　18年３月期は売上高で前期比６％増の２兆4600億円、営業利益で７％増の1850億円、純利益で５％減の1250億円を見込む。

【企業】富士フイルム純利益18％増 17年３月期、株売却益を計上

【企業】富士フイルム純利益18％増　17年３月期、株売却益を計上