【総務省発表】完全失業率、16年度は3.0％で22年ぶり低水準　３月は2.8％

エリオット ★

　総務省が28日発表した３月の労働力調査によると、完全失業率（季節調整値）は2.8％と、前月に比べて横ばいだった。ＱＵＩＣＫがまとめた市場予想の中央値（2.8％）と同じだった。人手不足を背景に労働需給が逼迫した状況が続き、低水準を維持した。同時に発表した2016年度の完全失業率は3.0％と前年度に比べて0.3ポイント低下した。年度ベースでの低下は７年連続。94年度（2.9％）以来22年ぶりの低水準だった。

　３月の完全失業率を男女別にみると、男性が2.8％と前月比0.2ポイント低下し、1994年12月以来22年３カ月ぶりの低水準だった。女性は横ばいの2.7％だった。完全失業率を詳細にみると2.75％（前月は2.84％）だった。

　完全失業者数は184万人と前の月に比べて６万人減少した。勤め先の都合や定年退職など「非自発的な離職」が５万人減、一方、「自発的な離職」は２万人増加した。「新たに求職」は５万人減少した。

　就業者数は13万人増の6496万人、雇用者数は１万人増の5777万人だった。総務省は雇用動向について「着実に改善している」との見方を示した。〔日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）〕

2017.4.28 9:06
日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL28HUR_Y7A420C1000000/

【総務省発表】完全失業率、16年度は3.0％で22年ぶり低水準 ３月は2.8％

【総務省発表】完全失業率、16年度は3.0％で22年ぶり低水準　３月は2.8％