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【鉄道】ファンの支持を集める「京浜急行」の秘密

2 :鉄チーズ烏 ★:2017/04/24(月) 18:40:14.29 ID:CAP_USER.net
>>1の続き

●座席へのこだわり

 ここ数年、通勤型車両はちょっと硬めの座席が増えていて、個人的に「座り心地が悪いなあ」と感じている。

 一方、京浜急行の車両はロングシートであっても、座り心地のよさが保たれている。柔らかく、落ち着いて座れるような印象を感じさせられる。

 そして京浜急行といえば、転換クロスシートの車両である。2ドアの転換クロスシート車両が、地下鉄に乗り入れない快特用の車両として使用されている。

 関東周辺で、転換クロスシートの車両が走っていることは少ない。関西では大阪周辺を中心によく見るものの、人口が多く利用者も多い関東では、人を詰め込むにはやはりロングシートしかないという現実がある。

 かつては東海道線や横須賀線ではセミクロスシートの近郊型電車も走っていたが、多くの人を運ばなくてはいけないため、ロングシートに改造され、やがては新車もロングシートになっていった。

 そんな中で、京浜急行の優等列車には進行方向に向けた座席を提供している。通勤時の座席確保列車「モーニング・ウィング号」や帰宅時の座席確保列車の「ウィング号」にも使用されている。

 最近では東武鉄道や西武鉄道で座席転換型車両の導入が進んでいるものの、以前から進行方向に向けて座れるサービスを提供してきたのは、京浜急行である。

 もちろん、座り心地は大変よい。しかも、座席確保列車以外は普通運賃だけで乗れるのである。

 乗客へのサービスも、京浜急行はこだわっている。

●強いアイデンティティの象徴「赤」

 京浜急行といえば、赤い色の車両を思い浮かべる人も多いだろう。最近では「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」のようなものもあるが、原則的に赤である。

 最近のステンレス車両では地の色を見せ、赤い帯で済ませているものもあるが、それでも先頭部までもステンレスの地をむき出しにしたりはしない。

 鮮やかな赤は、ひと目で京浜急行と分かる、アイデンティティの中核である。

 色を他のものと変えることで、強い差別化を示し、そのもの自体のアイデンティティを強く誇示するということは、他でも見られる。東京の一部の駅で販売されている新聞の中に、サーモンピンクの新聞を見たことがある人もいるだろう。あれは『フィナンシャル・タイムズ』という英国経済紙のアジア版である。本国でももちろん、サーモン・ピンクの紙を使っている。他紙との差別化を図るために、あの色を使っているのだ。いまは日本経済新聞社の傘下にあるものの、紙の色は変えていない。

 もちろん、紙面は世界中から高く評価されている。

 京浜急行も、それと同じことなのだ。安全性や走りが高く評価され、そのほかとの違いを示すため、ブランドとしてのアイデンティティを示すために「赤」を使っている。

 京浜急行は、今後もスタイルを変えないだろう。その「変えない」ことが、支持の源となっている。

 支持されるような確固たるアイデンティティを持つ。難しく、場合によっては非難されるようなことでもあるが、支持を集めた場合には、強烈な支持となりうるだろう。京浜急行は、そんな支持を集めているのだ。

(小林拓矢)

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