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【経営】「あなたは「どこでもドア」の開発に成功しました。いくらで販売しますか?

1 :海江田三郎 ★:2016/02/20(土) 10:23:07.43 ID:CAP_USER.net
https://unistyleinc.com/techniques/416
今回はその中でもアウトローなESで知られている三井物産のインターンESを分析し、解説を行いたいと思います。

【Program B】
「あなたは「どこでもドア」の開発に成功しました。いくらで販売しますか。値付けの理由も含めて説明してください。」(800字)


さてここからがタイトルの通り、多くの人が悩むであろうどこでもドアの値決めの問題です。
Program Bでは昨年に引き続き、価値をつけさせる問題が出ました。昨年度は自分自身の値段をつけて、そ
の理由を説明させる設問でした。インターン参加者の回答はまちまちで、0円と回答した人から高い金額をつけた人までいたようです。

参考:16卒三井物産のインターンESで書くべき内容

ここも値付けの金額よりも理由付けが問われているものだと思われます。ビジネスの世界では「値決めは経営」
と呼ばれるほど重要な要素です。正しい値決めが会社の行く末を左右すると言われています。

今回もどこでもドアという今までにない画期的なサービスに対して、値決めすることが求められています。
教科書的な値決めには下記の3パターンがあると言われています。

@製造原価ベースの値決め
製造原価がいくらかかったため、利益をいくら上乗せして価格を決めるというものです。
製造業では一般的に行われている値決めですが、今回は製造原価もまったく想像がつかないのでこの値決めは難しそうです。

A競争ベースの値決め
競合が存在する場合に、競合の価格を考慮に入れて値決めをするというものです。これも一般的に行われていますが、
今回は今までに例をみない画期的な商品のため競合すら存在していないと考えられるのでこの値決めも使えないと考えられます。
一方で、どこでもドアの競合を広義に捉えることで販売価格を設定することは可能かもしれません。
どこでもドアは強力な移動、運送手段といえます。その意味では航空産業、自動車産業なども広義の競合と捉えることができ、
更には運輸業もその強豪と捉えることができそうです。これらのサービス価格や市場規模からどこでも
ドアの値決めを考えるということは可能かもしれません。

B価値ベースの値決め
これは顧客に提供する価値をベースに価格を設定するというものです。この価格であれば買い手がつくであろう
という最大値の価格をつけるというものです。ターゲットを誰にするかによって価格も大きく変わります。
例えば今回の事例でいえば、個人に販売するのか、法人に販売するのか、それとももっと大きな枠組
で国家に販売するのかによって値決めは大きく変わるでしょう。どこでもドアを大量生産して個人に販売するのか、
技術的なものも含めて国家にどかんと大きな金額で販売するのかによって値段は数万円単位から数兆円単位まで幅広くなるでしょう。

価値ベースについては設定の仕方によってかなり幅広く価格設定ができそうです。
最後に教科書的ではありませんが、C理念ベースでの値決めという考え方もあり、近年ではベンチャーやNPO
などでこのベースで値決めをするケースもあるように思います。例えば庶民でも手がとどく価格で宇宙旅行を提供したい
といったロケットベンチャーや忙しい女性のために育児やベビーシッターを格安で提供できるサービスなどが
この考え方にあたるといえます。どこでもドアという誰もがうらやむ価値のある体験をこの金額で経験してほしい
という考えから値決めをするというのも一つのアプローチであると考えられます。
大量生産できるのであれば販売価格を設定し、一つしかない前提であればどこでもドアを通じた経験をサービスとして
販売価格を設定することになります。


最後に
もちろんこのような世にないサービスであるために販売価格を設定することはできないというのも一つの答えかもしれませんが、
設問が「「あなたは「どこでもドア」の開発に成功しました。いくらで販売しますか。
値付けの理由も含めて説明してください。」(800字)」とあるため、出題者の意図を考えると上記のように
価格を設定して理由付けすることが求められていると考えられます。

冒頭で紹介した通り、「値決めは経営」であり、ビジネスの根幹となる部分といえます。ぜひ自分なりの
言葉で説明できる値決めをしていただければと思います。

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