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【バイク】ハーレーダビッドソンの客はなぜ乗らずに買うのか

1 :海江田三郎 ★:2016/01/13(水) 20:38:58.49 ID:CAP_USER.net
http://diamond.jp/articles/-/83695

一目惚れで買ったハーレーダビッドソン、ナイトロッド
 2007年春、15年ぶりにバイクに乗り、大型自動二輪の免許をとりました。
中型免許は持っていたので、近所の教習所で12時間の実技教習と卒業検定試験を受けてのもの。
掛かったのは1ヵ月弱。42歳11ヵ月でのことでした。
 そのまま勢いでハーレーダビッドソンのVRSCD(Night Rod:ナイトロッド)を購入しました。
カタログで写真を見ての一目惚れ。すぐに「アメ車」と知ってビックリしました。

高回転型の水冷エンジンで、ロング&ローのまことにハーレーらしからぬスタイルなのですが、
排気量1131cc(*1)、乾燥重量300kg、速度計は240q/hまで切ってある、モンスターマシンです
 新車の購入とカスタム(=改造)のために数週間、ディーラーに通いましたが、そこで目にしたものは
「大人の鉄馬乗り」の世界でした。
 晴れた週末、ディーラーの店頭には、30〜50代のライダーたちがドコドコと低い排気音を響かせながら、
集まってきます。お茶を飲みに、ツーリングの待ち合わせに、買い物のついでに。

復活のハーレーダビッドソン
 ハーレーダビッドソンは1903年米国ウィスコンシン州創業のバイクメーカーです。
もともとレース用車を製作していましたが、69年の映画「イージー・ライダー」にも見られるように、
次第に無法者(アウトロー)・無頼漢の象徴となっていきました。70年代には米国大型バイク市場
において70%のシェアをもち、断トツのナンバーワンでした。
 それが、ホンダ(*2)を初めとした日本メーカーの猛攻を受け、80年代前半にはシェア15%、
売上高2億ドルにまで急落し、ついには営業赤字に陥ったのです。

*1 2007年式。2008年式からは1250ccでABSがついている。
*2 創業は1948年。

 1981年、当時の経営者たちはMBO(経営陣による自社買収)を行い、
労働者の4割削減などの大胆なリストラと、社内組織及びマーケティング施策・生産体制の
大改革を行いました。創業一族による、背水の陣での戦いでした。
 以降、ハーレーダビッドソンは劇的な業績回復・成長軌道に乗り、今やシェア50%(米国大型バイク市場)、
売上高62億ドル、営業利益13億ドル(何れも2014年12月期決算値)を叩き出す、巨大超高収益メーカーに返り咲きました。
2008年のリーマン・ショックなどでの打撃もありましたが、売上台数は1980年代の7倍以上になり、
日本市場でも大型バイク市場では日本メーカーを圧倒しています。
 特にその収益性は抜群で、売上高営業利益率はなんと20%! 絶対王者ホンダに、
売上台数では70倍、売上高でも2.5倍の差をつけられながら、営業利益額は、ほぼ並ぶほどの収益力なのです。
その元となったのが、1980年代後半に導入された、「従業員参画型経営」と「大人のユーザーコミュニティの構築(*3)」でした。

モノでなくスタイルを売る
 どんな高級バイクでも、四輪の高級車と比べればしょせん価格は、10分の1〜数分の1。
わがナイトロッドでも、ベースは180万円程度。プリウス(*4)すら買えません。
 ゆえにバイクを、通勤の足とか若者の玩具とかではなく、余裕ある大人の趣味と位置づければ、
大幅なプレミア感の獲得が夢ではありません。実際、機能・性能だけで見ればハーレーはかなり割高です。
同等の日本車の倍近くはするでしょう。
 だからなんなのでしょう。100万円余計に出せば、同価格の四輪車では決して手に入らない
「スタイル」が手に入ります。更に望めば、それを共有する「仲間」が手に入るのです。
 日米を問わず、人生の後半においてこれらは、決して高い買い物ではありません。
*3 H.O.G.(ハーレー・オーナーズ・グループ)のマスコットはブタ。米語でhogが食肉用の成長した豚、を指すから。
*4 4代目プリウスは最低グレードが定価242万円。

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