【資源】銅相場６年ぶり安値、ニッケルも１０年ぶり安値

海江田三郎 ★

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NXZBQY6TTDS601.html

　　（ブルームバーグ）：23日のロンドン金属取引所（ＬＭＥ）の銅相場は下落し、６年ぶりに１トン＝4500ドルを割り込んだ。
ニッケル相場も落ち込み、10年超ぶりの安値を付けた。供給過剰の削減に向けた生産者の取り組みが不十分との懸念が背景にある。
商品相場の下落を受けて、鉱山会社の指標は約７年ぶりの低水準近くに押し下げられた。
最大の消費国である中国の需要減退を背景に、ＬＭＥの６つの主要約定の指数は今年に入って28％低下し、
2008年の金融危機以来の大幅な落ち込みとなった。
米金融当局が近く利上げに踏み切るとの観測でドルが上昇し、他通貨の買い手には金属が割高となっている。
同時に、米国以外の金属会社の生産コストは低下し、生産を維持するインセンティブとなっていると、
ミラノを拠点とするコンサルタント会社Ｔコモディティが指摘した。
ＬＭＥの銅相場（３カ月物）は前週末比２％安の4490ドルで取引を終えた。一時は4443.50ドルと
09年５月以来の安値となった。ニューヨーク商業取引所（ＮＹＭＥＸ）ＣＯＭＥＸ部門の銅先物相場も下げた。
ＬＭＥのニッケル相場は最大6.4％下落して１トン＝8175ドルと、03年以来の安値を付けた。
亜鉛相場は反落し、最大で4.3％の下げ。20日には、中国の精錬業者が来年の生産削減計画を発表したことで上昇していた。