【電機】カシオ、関数電卓で各言語対応...海外シェア狙う [15/01/10]

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関数電卓×現地語表示＝海外シェアアップ　販売強化狙いカシオが"計算式"
【産経ニュース】 2015/1/10 21:55

カシオ計算機は、欧米だけでなく、中国など新興国の教育現場で採用が相次いでいる関数電卓の海外展開を
強化する。電卓市場全体が微増で推移する中、関数など独自機能を持つ電卓販売の強化により、収益向上を
狙う。

カシオは、計算式が英語ではなく現地語で高精細に表示できる関数電卓を開発。中国での発売に続き、欧州、
新興国市場で、各言語対応モデルを順次投入する。

関数電卓は、日本ではなじみが薄いが、欧米や中国では、関数の文章題を解くプロセスを重視し、解を出す
ための電卓使用を必須としている。このため、関数電卓市場でシェアを伸ばすには、進出国での教員の推奨を
得られるかが重要。カシオは、新規に関数電卓を導入する教育現場には、すでに使用している教員から
指導してもらえるような場を提供するなどして、販売増につなげてきた。

関数電卓市場をめぐっては、米国ではテキサスインスツルメンツ(TI)が約9割の圧倒的シェアを持つ。しかし、
カシオは欧州で約5割、中国で約3割のシェアを持つ。中国などでは、価格が安めで、品質の安定性に欠ける
模倣品が多く、「信頼性の高さをアピールできれば、さらにシェア拡大が見込める」
(星登・営業本部第一企画室長)と意気込む。

カシオの電卓の世界販売は年間5000万台程度。このうち、関数電卓は台数ベースで半数を切る程度だが、1台の
単価が高いため、売り上げベースでは半分以上を占める。

ソース: http://www.sankei.com/economy/news/150110/ecn1501100023-n1.html
画像: http://sankei.com/images/news/150110/ecn1501100023-p1.jpg
　(カシオ計算機がロシアで学校の教員に対して関数電卓の使い方を教えるワークショップの様子)