【電機】中国海爾集団（ハイアール）、デザイン家電のアマダナと業務提携…「アクア」ブランドにテコ入れ[06/05]

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　白物家電で世界最大手の中国海爾集団（ハイアール）は５日、デザイン家電のアマダナ（旧リアル・フリート、東京・渋谷）と業務
提携すると発表した。2015年春をメドに共同で開発した冷蔵庫や洗濯機を売り出す。12年に三洋電機の冷蔵庫や洗濯機事業を
買収し展開している「アクア」ブランドをテコ入れする。

　日本と東南アジアを管轄するハイアールの製造・販売子会社、ハイアールアジアインターナショナル（ＨＡＩ、大阪市）とアマダナが
都内で記者会見を開いて発表した。東芝出身でアマダナの社長を務める熊本浩志氏が、５日付でＨＡＩの開発担当役員に就任。
今後は「アクア」ブランド全体を統括して新製品開発を進める。

　ハイアールは世界の白物家電で最大手。英調査会社によると冷蔵庫で16.8％（出荷額ベース）、洗濯機で12.4％といずれもトップ
シェアを誇る。大量生産による価格競争力に強みがある。

　ただ日本市場では苦戦している。ＨＡＩの12年度売上高は「アクア」ブランドが348億円で「ハイアール」ブランド135億円。あわせて
483億円だったが、13年度は数％程度減り、アクアブランドは赤字だったもようだ。

　両社で開発する新シリーズの市場投入は15年春となる見通し。まずアクアの冷蔵庫や洗濯機に新しいデザインを導入する。
７月下旬に発売予定のアクアで展開するロボット型掃除機などにも対象を広げる可能性もある。

　販売価格はこれまでのアクアブランドを上回る設定になる見通し。主な販路を家電量販店として高級志向の消費者の取り込みを狙う。

　ハイアールは中国ではタブレット（多機能携帯端末）やテレビも手掛ける。ＨＡＩ伊藤嘉明社長は「デジタル家電にも事業を広げたい」
と話した。

　今後は日本を東南アジア市場開拓の拠点としても位置づける。ＨＡＩが持つタイ、ベトナム、インドネシアの製造拠点を活用して両社の
製品の販売を増やす考え。

ソース（日本経済新聞）　http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ050EP_V00C14A6TI0000/