広島のバイク乗り80

７７４ＲＲ

友人達数人と中国地方を旅行したときに
最後にH県のH市に行きたい、
あーいいね、ということになり
昼間は市内と近くの名所を見物、夜はH市のホテルに泊まった。
最後の夜は、それぞれ別の部屋がゆっくり寝られるだろう、
とシングル部屋だった。
割り当てられた部屋にドアを開けて入ったとき、ムワッと熱気が・・
「暖房効き過ぎだろ」
とフロントに文句を言ったら、もう３月だから入れていないと。
結局、窓を開けられるだけ開けた。
少し涼しくなった。
それから、風呂に入ってビールを飲んで寝た。
夜中自分は目が覚めるたちではないのだが、
あまりに寝苦しくて目が覚めた。
汗がだらだら、ものすごく暑いというか熱い。
起き上がれないくらいに体がだるい。
ノドがカラカラに乾いて死にそうだった。
となりで寝ている人も「うーんあつい、あつい」とうめいていた。
「実は俺もなんだ。もうすぐ夜が明ける、朝になったら何か飲もうぜ」
と声をかけているウチに寝ていたようだ。
朝起きると、風が吹き込んできて
窓を開けたままにしているのに気づいたが、
もっと重要なことに気づいた。
「アレ、この部屋シングルだったはず」
それから友人と会って新幹線に乗って帰った。