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☆☆☆  行動する国産品愛好会Part25 ☆☆☆

452 :日出づる処の名無し:2020/08/09(日) 17:29:22 ID:ZHTZo4X9.net
451のつづき

 一方、日産は2020年の中国販売は前年比4.6%減を見込む。中国市場全体から見れば健闘していると言えるが、新型車が少ないことや廉価帯の中国専用ブランド「ヴェヌーシア」の販売
低迷が響いている。日産は近年、中国市場で伸び悩んでおり、2018年まで中国の日系メーカー首位だったが、2019年にはトヨタとホンダに抜かれて、3位にまで転落した。
 トヨタの躍進について中国の自動車産業に詳しいみずほ銀行法人推進部の湯進(タンジン)・主任研究員は複数の要因を挙げる。
 1つは前述した新型車の積極投入だ。2つ目が中国でのハイブリッド車(HV)人気の高まりだ。湯氏は、「トヨタは中国のHV市場で75%のシェアを持つ。伸び盛りのHV市場で品ぞろえが一
番豊富なだけに、他社に比べて競争力が高い」と話す。 中国のHV市場は2019年で約35万台とまだ小さいが、中国政府は2021年からHVを「低燃費車」と位置付けて優遇する政策を導入
する予定で、HVに強みのあるトヨタには追い風となる。
 3つ目が競合他社からの顧客獲得。米中摩擦の影響でアメリカのGMやフォードは台数を減らしているほか、フランスのグループPSAは販売不振から中国の長安汽車との合弁解消を決める
など、「他ブランドを購入しようとしていた人たちの受け皿になっている」(湯氏)と分析する。
 湯氏によれば中国の現在の乗用車販売は半分が車を初めて買う人による「ファーストカー」需要、残りの半分が車をすでに保有している人の買い替えによるものだという。
 コロナ禍でファーストカーを買おうとしていた人の収入が減り、そこをメイン顧客にする地場系の乗用車販売は大苦戦。2020年1〜6月の販売は前年を3割近く割り込んでいる。一方、トヨタ
などの日本車は中間層以上が主に買い替えを目的に購入するため、ブランド力が物を言う。トヨタは廉価帯をほとんど手がけておらず、高級車のレクサスの販売が好調だ。さらにHVという
優位性も手伝い、逆風下でも販売拡大を実現できているといえる。
 トヨタは今回、主に中国で販売が好調なことを理由に2021年3月期の連結販売台数目標を20万台上積みして720万台(前期比約20%減)とした。一方で通期の営業利益予想5000億円(前期
比79%減)は据え置いた。夏以降、台数が順調に回復すれば業績が上振れる可能性は高い。
■着実に進んだ損益分岐台数の低下
 もっとも、4〜6月期決算で最終黒字を確保できたことについて、トヨタ幹部は「損益分岐台数(収支が均衡する販売台数)を下げてきた結果が出た」と強調する。リーマンショック後の2009
年3月期にトヨタの連結販売台数は756万台(前期比15%減)となり、営業利益は4610億円の大赤字に転落した(2008年3月期は2兆2703億円)。
 収益構造が当時と一緒ならば、2021年3月期も巨額の営業赤字に転落しかねないが、10年以上かけて取り組んできた体質強化で営業利益で5000億円の黒字確保を見込む。
 部品メーカーと一体となった原価低減の効果は毎年2000〜3000億円規模に及び、「リーマンショック時に比べ200万台以上、損益分岐台数を下げることができた」(豊田章男社長)。ただ、
「まだまだ無駄な工程は減らせる」(トヨタ幹部)と生産効率化の手は緩めない考えだ。
 トヨタグループの2019年の世界シェアは11.7%でフォルクスワーゲングループに次ぐ2位。世界2位のアメリカ市場で14%のシェアを持つ一方、最大の中国市場では6.3%と見劣りする。
コロナ禍でも自動運転や電動化など次世代技術の開発競争は止まることはない。成長投資を継続するためにも「稼ぐ力」は不可欠だ。コロナ禍を跳ね返し、中国市場で一段とシェアを高め
られるのか。176万台(前年比8.6%増)という今年の販売目標達成は、トヨタにとって重要な意味を持つ。

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