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【政治経済】平成床屋談義 町の噂その684

388 :日出づる処の名無し:2017/01/06(金) 09:18:06.04 ID:64zNdRLx.net
貿易を巡るトランプ氏の介入が体系立ったものなのか、それともやや付け焼き刃的なもの
にとどまるのかはまだはっきりしない。ただ、はっきりしているのは、同氏が現在の貿易
統治の枠組みを広く攻撃すると約束していることだ。NAFTAを再交渉し、中国の通貨
が実態よりも安いとトランプ氏が判断すれば中国からの輸入品に高い関税をかけるといっ
て脅迫している。トランプ氏は米通商代表部(USTR)代表に貿易に精通した弁護士で、
レーガン政権下でUSTR次席代表を務めたロバート・ライトハイザー氏を指名したが、
同氏も保護主義的な立場をとっている。
だが、トランプ氏がそうした政策を取り続けない、という結論を出す可能性もある。同氏
の戦略は単に、個別企業を脅して人目を引く投資決断をさせ、一連のニュースの中でホワ
イトハウスを勝たせることなのかもしれない。

■行き当たりばったりの政治リスク

これは少なくとも全面的な貿易戦争を始めるよりは好ましい。だが、特定の企業を選び出
し、ゆすりにも似た事業戦略を課すという非効率さや不公平さは別にしたとしても、その
ような取り組みでは間違いなく、突然政府から脅迫や通告を受ける恐れを広め、米国企業
の事業判断を不確実性に包んでしまうだろう。

これは同時に、後に続くよう他国を促すことになるだろう。メキシコはたまたま、世界屈
指の自動車輸出産業を築き上げており、おそらく国境北部から迫りくる保護主義の動きか
ら生き延びるだろう。だが、米国からの重商主義的な介入が、メキシコやそのほかの国で
迎合主義的な経済政策を求める声を高めることになるだろう。

自動車製造業は他の多くの産業とともに、異なる国々で複雑なサプライチェーンを構築し
てきた。そうした工程のある一部を無理やり一つの国で手掛けても、長期的な雇用に関し
てはほとんど違いを生まないだろう。それどころか、効率を下げ、気まぐれな貿易相手国
だという印象を与えて米国への投資意欲を減退させてしまうだろう。

今週のフォードの決断によってトランプ氏は広報活動で勝利を収めた。だが、同氏の姿勢
は、今のところは貿易摩擦を引き起こしていないにしても、間違いなく米国経済に行き当
たりばったりで破壊的な政治リスクをもたらした。ゼロサムの重商主義をやみくもに追求
する米国第一主義の貿易政策は、あらゆる国にツケを払わせることになるだろう。

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