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【政治経済】平成床屋談義 町の噂その585

348 :日出づる処の八十八夜 62:2014/05/09(金) 14:50:27.46 ID:8qPz06Ka.net
1948年の6月、ウエスチングハウス(WH)社は、「ウィザード計画」と呼ばれる水の熱伝達を中心とした研究契約を海軍との間に締結した。

原子力分野にやや出遅れていたWH社は、原子力委員会及び海軍の意向を受けてPWRによる潜水艦用の動力炉の開発に参加することになった。
海軍の最優先計画として、この計画は短期間で実現し、PWRは動力源として素晴らしい実績を示した。
1950年代の半ばには、原子力委員会は発電炉としてPWRを活用することとし、WH社を主体とした産業界はこれに全面的に協力して、最初の原子力発電所を実現した。

…1950年、アルゴンヌでは約70人の科学者や技術者が潜水艦用のPWRの開発に取り組んでいた。彼らは6カ月をかけて概念設計を完了して、
3月1日に報告書を取りまとめた。その中で今後建設すべき陸上炉と、潜水艦搭載用の実用炉の仕様を明らかにした。
 マーク1原子炉は、アイダホの国立原子炉試験場に建設される陸上炉となるが、マーク2原子炉は、前者の経験を生かしながらわずかに遅れるスケジュールで建造され、
実際に潜水艦に積み込まれる実用第1号の原子炉になるはずであった。
 
…この開発計画は、海軍の最優先課題であったから、設計が終わって実際の建設にかかると、工事はものすごい速さで進んだ。
…マーク2原子炉を搭載した原子力潜水艦第1号は、ノーチラス号と命名され、1954年12月に原子炉が始動し、翌年の1月17日に原子力による航海試験が開始された。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=16-03-01-06(より抜粋)

「原潜こそが原子力発電のはじまり」

原子力潜水艦用原子炉として一応出来上がったので、その基本をほとんどそのままに(PWRとBWRの差はあるものの)、
地上の原子力発電に流用されてきたと考えています。
わたしは原子力分野ではないので確かなことはいえませんが、原子力発電の原子炉として現在主流の軽水炉が、果たして最適だったか疑問すら感じます。
原子力潜水艦実現のために、ともかく急いでまとめた原子炉が陸に上がって原子力発電となり、多少の改良は行われてきました。

しかしその後の数十年の間に、民間利用という面で、より安全な原子力発電システムを開発し、それに代えることはできなかったのか、という疑問です。
非常時における軍事技術では、たとえ不確実なものでも、巨費を投じ開発を急ぎ使えるように準備するので、技術が成熟するまでとても待ってはいられません。
軍事技術とはそういう性格のもので、確かに、新技術が軍事から生まれるチャンスは大いにありますが、将来に禍根を残すような問題製品を生みだす怖れもあります。
http://www.soranokai.jp/pages/space_nuclear_3.html (より抜粋)

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