【少女前線】ドールズフロントラインPart442【ドルフロ】

名無しさん＠お腹いっぱい。

本拠地、S05地区で迎えた鉄血戦
メインタンク100式が大量被弾、ディーラーも勢いを見せず惨敗だった
ロボット人権協会のファンのため息、どこからか聞こえる「今年は炭鉱行きだな」の声
無言で撤退し始める人形の中、今年のいいねランキング1位100式は独りヘリで泣いていた
成人向け雑誌で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今のグリフィンで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」100式は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、100式ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいヘリの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってコアを食わなくちゃ」100式は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、百式はふと気付いた

「あれ・・・？私がたくさん・・・？」
顔を出した100式が目にしたのは、ログを埋めつくさんばかりの製造報告だった
身体が千切れそうなほどに解体され、地鳴りのように罵詈雑言が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする100式の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「百式、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った百式は目を疑った
「と・・トンプソンさん？」　「なんだブス、居眠りでもしてたのか？」
「よ・・・416コーチ？」　「なんだ100式、かってにHKM4さんを引退させやがって」
「M16さん・・・」　100式は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
１番：トンプソン　２番：IDW　３番：PP-2000　４番：FAMAS　５番：100式　６番：内川　７番：Kar98　８番：MG3　９番：AK-47
暫時、唖然としていた100式だったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ！」
ヘリアンからグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する内川、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、司令部で冷たくなっている100式が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った