【ｸｲｽﾞRPG】魔法使いと黒猫のウィズ635【ｺﾛﾌﾟﾗ】

名無しさん＠お腹いっぱい。

リティカ「…ゴクゴク♪」
嬉しそうに、ウマそうに飲んでいる。
それでいてどんな些細な感覚をも逃すまいと集中しているのが、傍目からもわかりすぎるくらいにわかる。
ここで覚醒出来なければ活躍の場は二度と来ないであろうことを理解しているのだ。

ぼーっと眺める。だんだんと、幸せの表情が曇っていくのに気付く。それは今にも泣き出しそうな顔で
リティカ「あの、また、覚醒出来なくて…。ばかで、ごめんなs」
俺「あ、ああ！おかわりならまだあるからな！」
慌ててミニエーテル２個をエサ箱に放り込む。目を輝かせて、真剣な表情で流し込む。

…ああダメだ言えない。
覚醒出来てもお前の出番は来ないんだよなんて言えない。罪悪感が。良心が。

リティカ「あっ、あがったッ！あがりましたッごしゅじんさ───」

それが私の愛したリティカ＋200の最期の言葉だった。
彼女はもういない。
だが、私はそれを悲しいことだとはおもわない。
彼女の魂は、私の新しい相棒であるバロンの中で永久に生き続けるのだ。

友人が目の前で巨大な獣に貪り食われる凄惨な光景を前に、ヴォルフとサーシャは我慢できず嘔吐した。
弱肉強食の世界をよくしっているフレイは、ただ虚しそうに虚空を見つめていた。

さようならリティカ。
私のほうこそ君と出会った喜びを決して忘れることはないだろう。