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紺野が娘と朝のお散歩 笑い声が風に包まれて・・・
- 620 :名無し募集中。。。:2020/03/27(金) 01:49:40.71 ID:UMP1z+8B0.net
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窓外には高層ビルが並んでいる。まもなく車が駅に着くことがわかった。
言ってなにがどうなるわけでもないんだけどね。
もう二度と会えないかもしれないわけだし。
相手のこと、何もわかってないんだけどね。さっき初めて会ってもうお別れだけどね。
それでも俺は伝えたいんだ。いま、直接声に出さないと伝えられない、俺の想いを…
車が路肩に寄って止まった。駅に着いた。
「 (自粛) 」
俺は車を下り、去っていく車を少しだけ見送った。
いったい俺はいま何を言ったんだ?俺が伝えたかったことってそれなのか?!
それは伝えなくていいだろ?いやむしろ伝えちゃだめなやつだろ?
いい歳した大人だろ?言われた相手が困るだけだろ…?
”中学生の初恋”なんだろ、卒業式の日に下校しててもう別れるときなんだろ。
だったら俺がいちばん伝えたかったことはそれじゃないだろ。
”いちばん”だと思って言った俺の言葉は間違いだった、本当は”二番目”だった。
紺野ヲタの彼女に俺がいちばん伝えたかったこと。
あのとき、あの瞬間はたしかに”いちばん”だった、本当の気持ち。
ネットの書き込みではなく、声に出して伝えることしかできなかったはずの、俺の想い。
それを俺は、言えなかった。
「もっと話がしたい。まだ、あなたと一緒にいたい。」
(終)
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